猫の体に触れたときに、「なんだか熱い」「いつもより冷たい」と感じることはありませんか。
耳や肉球、お腹、しっぽ、手足など、猫の体は触る場所によって温度の感じ方が変わることがあります。
結論からいうと、猫の体が熱い・冷たいと感じても、必ずしも異常であるとは限りません。
運動後や寝起き、室温、過ごしていた場所などによって、一時的に温かく感じたり冷たく感じたりする場合もあります。
ただし、食欲が落ちている、呼吸がいつもと違う、ぐったりしているなどの変化がある場合は注意が必要です。
この記事では、猫の体が熱い・冷たいと感じたときに見ておきたいポイントと、部位ごとの違い、受診を考えたいサインを整理します。
目次
猫の体が熱い・冷たいと感じるときにまず知っておきたいこと

猫の体が熱い・冷たいと感じたときは、まず平熱の目安と、どこを触ってそう感じたのかを分けて見ることが大切です。
猫は人より体温が高めで、耳やしっぽなど体の末端は外気の影響も受けやすい部分です。
ここでは、温度のサインを見る前に知っておきたい基本を整理します。
猫の平熱は38~39℃前後
猫の平熱の目安

猫の体温は、一般的に38~39℃前後といわれており、人より少し高めです。
そのため、健康な猫でも体に触れると温かく感じることがあります。
一方で、触る場所やそのときの状況によっては、少し冷たく感じる場合もあります。
一部だけ熱い・冷たい場合と体全体が熱い・冷たい場合の違い
猫の体温のサインを見るときは、一部だけが熱い・冷たいのか、体全体がいつもと違うのかを分けて見ることが大切です。
耳や肉球、しっぽ、手足など一部だけの変化は、環境や血流の影響で見られる場合もあります。
一方で、体全体がいつもと違う温度に感じられるときは、元気や食欲、呼吸の様子もあわせて確認しましょう。
部位ごとの温度の変化で見られるサイン
猫の体温のサインは、体全体だけでなく、耳や肉球、お腹、頭、しっぽ、手足など部位ごとに気づくことがあります。
どこが熱いのか、どこが冷たいのかによって見方が少し変わります。
ここでは、部位ごとの特徴とくわしい記事へのリンクをまとめます。
耳が熱い・冷たいとき
耳は外気や血流の影響を受けやすく、熱さや冷たさに気づきやすい部位です。
耳だけで判断せず、体全体の様子や元気・食欲もあわせて見ておきましょう。
肉球が熱い・冷たいとき
肉球は毛がなく、触ったときに温度を感じやすい部位です。
床の温度や運動後の影響で、温かく感じたり冷たく感じたりすることもあります。
お腹や頭が熱いとき
お腹や頭は、猫によって触れやすさに違いはありますが、温度の変化に気づくことがある部位です。
いつもより熱く感じるときは、ほかの部位や体全体の様子もあわせて見ておきましょう。
しっぽや手足が冷たいとき
しっぽや手足は体の末端にあるため、外気や血流の影響で冷たく感じることがあります。
冷たさが続くときや、元気の低下などがあるときは注意して見ておきましょう。
猫の体が「熱い」と感じるときに考えられること
猫の体が熱いと感じても、必ずしも発熱しているとは限りません。
運動後や暖かい場所にいたあとなど、一時的に温かく感じる場合もあります。
ここでは、熱く感じるときに見ておきたいポイントを整理します。
運動後や暖かい場所にいたとき
走り回ったあとや日向ぼっこ、暖房の近くで過ごしたあとなどは、猫の体がいつもより温かく感じることがあります。
まずは一時的な変化なのかを確認することが大切です。
🐾 夏場の室温管理や暑さ対策はこちらでまとめています。
体全体が熱いとき
一部だけでなく体全体が熱いように感じる場合は注意が必要です。
部分的な温かさではなく、全身の熱さが続くときは、体温が高くなっている可能性も考えられます。
注意したい体調のサイン
体の熱さに加えて、元気の低下、呼吸の違和感、食欲の低下などがあるときは注意が必要です。
温かさだけで判断せず、猫の様子全体を見ておきましょう。
猫の体が「冷たい」と感じるときに考えられること
猫の体が冷たいと感じる場合も、必ずしも体調不良であるとは限りません。
寒い環境や寝起き、冷たい床にいたあとなどは、一時的に冷たく感じる場合もあります。
ここでは、冷たく感じるときに見ておきたいポイントを整理します。
寒い環境や寝起きの影響
冬場や冷たい床の上、窓際などで過ごしていたあとや、寝起きのタイミングでは体が冷たく感じることがあります。
室温や寝床の環境を見直すことも大切です。
まずは環境や時間帯の影響がないかを見てみましょう。
🐾 寒い時期の室温や寝床の整え方はこちらでまとめています。
体全体が冷たいとき
一部だけでなく、体全体がいつもより冷たく感じる場合は注意が必要です。
部分的な冷えではなく全身の温度が下がっているように感じるときは、体調の変化が関係している可能性もあります。
注意したい体調のサイン
体の冷たさに加えて、元気の低下や震え、ぐったりした様子が見られる場合は注意が必要です。
冷たさだけで判断せず、普段との違いもあわせて確認してみましょう。
こんな様子があるときは早めに獣医師に相談を

猫の体が熱い・冷たいと感じたときは、温度だけで判断しないことが大切です。
食欲・元気・呼吸・水分のとり方など、普段との違いもあわせて見ておきましょう。
ここでは、早めに獣医師に相談したいサインを整理します。
熱さ・冷たさが続いている
運動後や寝起き、暖かい場所や寒い場所にいたあとなどは、一時的に体の温度の感じ方が変わることがあります。
しかし、しばらく時間がたっても熱さや冷たさが続いている場合は注意が必要です。
一時的な変化ではなく、普段と違う状態が続いているときは、体調の変化が関係している可能性もあります。
食欲や水分摂取に変化がある
食欲が落ちている、水をあまり飲まない、普段と比べて飲み方が違うといった変化も見ておきたいポイントです。
熱い・冷たいという温度の変化だけでなく、こうした日常の様子の変化が重なる場合は、体調の変化が関係していることもあります。
呼吸が荒い・弱い・いつもと違う
呼吸が荒い、速い、弱く感じる、いつもと違うといった場合も注意が必要です。
呼吸の異常は、体調の変化が強く出ているサインのひとつであることもあります。
熱さや冷たさに加えて呼吸の違和感があるときは、様子を見すぎず、できるだけ早めに獣医師に相談しましょう。
ぐったりしている・元気がない
熱い・冷たいといった温度の変化に加えて、猫がぐったりしていたり、元気がなかったりする場合は注意が必要です。
このような状態は、体調の変化が強く出ている可能性もあります。
特に、動きが少ない、反応が鈍い、いつもより明らかに様子が違うと感じる場合は、早めに獣医師に相談することが大切です。
シニア猫の場合に気をつけたいこと
シニア猫の場合は、若い頃よりも温度の変化や体調の小さな違いに気づきにくいことがあります。
体温だけでなく、食欲・元気・寝ている時間・動き方もあわせて見ることが大切です。
ここでは、シニア猫で特に見ておきたい点を整理します。
体温調整の変化が出やすい
シニア猫は、若い頃と比べて暑さや寒さの影響を受けやすくなる場合があります。
冷暖房の効きすぎや、寝床の位置なども見直しておきたいところです。
小さな変化にも気づくことが大切
シニア猫の場合は、温度の変化だけでなく、食欲や元気、寝ている時間、動き方の変化も見ておきましょう。
「いつもと少し違う」と感じる状態が続くときは、早めに対応を考えておきたいですね。
まとめ|猫の温度のサインは体全体の様子とあわせて判断しよう
猫の体が熱い・冷たいと感じると、不安になることがありますよね。
ただし、温度の感じ方は、触る場所や過ごしていた環境によって変わる場合があります。
大切なのは、一部だけなのか、体全体なのかを見ながら、元気・食欲・呼吸などの様子もあわせて確認することです。
気になる状態が続くときや、明らかにいつもと違う様子があるときは、早めに獣医師に相談しましょう。
参考資料
- VCA Animal Hospitals|Taking Your Pet’s Temperature(犬猫の体温の基礎)
- VCA Animal Hospitals|Fever of Unknown Origin in Cats(猫の発熱について)
- VCA Animal Hospitals|Recognizing the Signs of Illness in Cats(猫の体調変化のサイン)
- Cornell Feline Health Center|Health Information(猫の健康情報)
- Merck Veterinary Manual|Normal Rectal Temperature Ranges(猫の正常体温の目安)
- International Cat Care|Cat Advice(猫の健康情報)


