猫をペットホテルに預けるとき
「強いストレスにならないかな」
「ごはんを食べなくなったらどうしよう」
「帰ってきたあと、様子が変わったら心配」
と不安になりますよね。
猫は環境の変化に敏感な子が多く、知らない場所で過ごすことに戸惑う場合があります。
結論からいうと、猫はペットホテルでストレスを感じる場合があります。
ただし、ストレスを完全になくすことは難しくても、預ける前の準備や帰宅後の見守りで、負担をやわらげることはできます。
この記事では、ペットホテルで猫がストレスを感じる理由や、見られやすいサイン、預ける前後にできるケアをやさしくまとめます。
目次
ペットホテルで猫がストレスを感じることはある

ペットホテルは、猫にとって環境が大きく変わる場所です。
そのため、性格や体調によってはストレスを感じる場合があります。
ここでは、猫がペットホテルでストレスを感じる理由を整理します。
知らない場所やにおいに緊張しやすい
猫は、自分のなわばりを大切にする動物です。
いつもの家から離れて知らない場所に行くだけでも、落ち着かなくなる場合があります。
また、ペットホテルには家とは違うにおいがあります。
普段から外出が苦手な猫は、こうした環境の変化を大きく感じやすいでしょう。
他の動物の気配や音が負担になることがある
ペットホテルでは、他の猫や犬が近くにいる場合があります。
姿が見えなくても鳴き声や足音などで気配を感じることがあります。
静かな環境を好む猫にとっては、それだけで負担になるケースもあります。
猫専用のホテルや個室タイプの部屋でも、完全に音や気配をなくせるわけではありません。
飼い主と離れることで落ち着かない猫もいる
猫は単独行動のイメージがありますが、飼い主の存在に安心している子も多いです。
急に飼い主と離れることで落ち着かなくなる場合があります。
いつもそばにいる人がいないと、鳴いたり、隠れたり、ごはんを食べなくなったりする子もいます。
これはわがままというより、環境の変化に戸惑っている状態と考えたいですね。
ペットホテルで見られやすい猫のストレスサイン

猫のストレスは、行動だけでなく、食事やトイレの様子にも出る場合があります。
いつもと違う様子に気づくためには、どのような変化があるのかを知っておくことが大切です。
ここでは、ペットホテル利用中や帰宅後に見られることがあるサインをまとめます。
ごはんを食べない・食べる量が減る
ペットホテルの利用でよく心配されるのが、食欲の変化です。
知らない場所では、緊張してごはんを食べない猫もいます。
いつもより食べる量が少ない、好きなフードに口をつけない、水をあまり飲まないといった変化が見られる場合があります。
隠れる・動かない・固まる
ストレスを感じた猫は、隠れたりじっと動かなくなったりする場合があります。
これは、知らない場所で自分を守ろうとしている行動とも考えられます。
ホテルの部屋のすみで固まる、ベッドや毛布の中に隠れる、人が近づくと体を小さくするなどの様子が見られることがあります。
無理に外へ出そうとすると、かえって怖がる場合もあります。
鳴く・落ち着きなく動く
不安や緊張があると、いつもより鳴く猫もいます。
反対に、普段よく鳴く猫がほとんど鳴かなくなる場合もあります。
また、部屋の中をうろうろする、出口を探すように動く、落ち着かず同じ場所を行き来することもあります。
トイレの回数や便の様子が変わる
猫のストレスは、トイレの様子に出る場合もあります。
緊張からトイレの回数が減ったり、便がゆるくなったりするケースもあります。
帰宅後によく寝る・甘える・距離を取る
ペットホテルから帰ってきたあと、猫の様子がいつもと違うことがあります。
たとえば次のような変化です。
猫のストレスを減らすために預ける前にできること

ペットホテルでのストレスを完全になくすことは難しいですが、事前の工夫で負担をやわらげられる場合があります。
猫の性格や生活環境に合わせて準備しておきたいですね。
ここでは、預ける前にできるストレス対策を見ていきます。
少しずつキャリーに慣れておく
ペットホテルへ行くときは、多くの場合キャリーを使います。
キャリーに入ること自体が苦手な猫は、移動前から強く緊張してしまう場合があります。
普段からキャリーを部屋に置いておき、猫が自由に出入りできるようにしておくと、少しずつ見慣れたものになります。
中にお気に入りの敷物を入れておくのもよいでしょう。
無理に閉じ込める練習ではなく、まずは「怖いものではない」と感じてもらうことが大切です。
見学できる場合は事前に確認しておく
ペットホテルによっては、事前に見学できる場合があります。
実際の部屋の広さや音、スタッフさんの雰囲気を確認できると、飼い主側も判断しやすくなります。
猫を連れて行く必要があるかどうかは、ホテルによって異なります。
見学が難しい場合でも、写真や説明で環境を確認できることがあります。
問い合わせのときに猫がどのような場所で過ごすのかを聞いておきましょう。
預ける期間は必要以上に長くしない
猫のストレスが心配な場合は、預ける期間も考えたいポイントです。
必要な日数だけにすることで、環境の変化の影響を受ける時間を短くできます。
もちろん、急な入院などで日数を選べない場合もあります。
その場合でも、事前にホテルへ猫の性格や気になる点を伝えておくことが大切です。
長く預ける予定があるときは、途中で様子を知らせてもらえるかも確認しておきましょう。
飼い主自身も落ち着いて送り出す
猫を預ける日は、飼い主さんも不安になりやすいですよね。
けれど、慌ただしい雰囲気や心配そうな声かけが続くと、猫のほうもいつもと違う空気を感じてしまう場合があります。
出発前は、できるだけ普段通りに接してあげましょう。
大きな声で何度も呼んだり、必要以上に抱っこしたりせず、落ち着いて準備することが大切です。
飼い主が落ち着いていることも、猫にとっては安心材料のひとつになります。
シニア猫や持病のある猫は事前に相談しておく
シニア猫や持病のある猫は、若い猫よりも環境の変化が体調に出る場合があります。
また、年齢や体調によっては預け先が限られることもあります。
利用前に猫の状態を伝え、対応できるかどうかを確認しておきましょう。
🐾 老猫を預けるときの確認ポイントは、こちらでまとめています。
▶︎ 老猫はペットホテルに預けられる?年齢・持病・投薬で確認したいこと
ストレスが心配な猫は預け先の環境も確認しよう
猫のストレスが心配な場合は、どのような環境で過ごすのかを事前に確認しておきたいところです。
猫だけで過ごせるか、ケージ中心か個室か、滞在中の様子を知らせてもらえるかなどは、預け先によって異なります。
🐾 ペットホテルの選び方は、こちらでくわしくまとめています。
🐾 猫専門の個室ホテルについては、こちらでまとめています。
▶︎ ねこべやとは?シニア猫や持病のある猫に向いている理由と注意点
不安が強い場合はペットホテル以外の方法も考える
猫の性格や体調によっては、ペットホテル以外の方法が合う場合もあります。
強いストレスが予想されるときや、持病・薬のことで不安があるときは、ペットシッターや動物病院の預かりも含めて考えてみましょう。
ペットホテルだけに絞らず、猫にとって無理の少ない方法を選ぶことが大切です。
ペットホテルから帰宅した後にできるケア

猫はペットホテルから帰ったあとも、すぐに普段通りに戻るとは限りません。
無理に構いすぎず、いつもの環境で落ち着ける時間を作ることが大切です。
ここでは帰宅後にできるケアを紹介します。
構いすぎず静かに見守る
猫が帰ってきたら、つい声をかけたり抱っこしたりしたくなりますよね。
けれど、猫が疲れているときは、構われることが負担になる場合があります。
帰宅後は、まずキャリーの扉を開けて、猫が自分のタイミングで出てこられるようにしましょう。
出てこない場合でも無理に出さなくて大丈夫です。
猫が自分で動き出すまで静かに見守りましょう。
いつもの場所で休ませる
帰宅後は、いつもの場所で休ませてあげましょう。
普段使っているベッド、毛布、隠れ場所があると、猫も落ち着きやすくなります。
部屋の中を大きく変えたりせず、いつもの環境に戻してあげることが大切です。
他の動物がいる家庭では、急に近づけすぎないようにしましょう。
必要に応じて、しばらく別の部屋で休ませてあげるのもひとつの方法です。
食事・水・トイレの様子を確認する
帰宅後は、食事・水・トイレの様子を見ておきましょう。
ペットホテルで緊張していた猫は、帰宅してから食べ始める場合もあります。
一方で、帰ってきても食べない、水を飲まない、トイレに行かない場合は注意が必要です。
大切なのは、いつもと比べてどうかを見ることです。
いつもより甘える・隠れる様子も見守る
帰宅後の猫は、いつもより甘える場合もあれば、しばらく隠れる場合もあります。
どちらも、ペットホテルでの緊張や疲れが関係していることがあります。
甘えてくるときは、猫が求める範囲でやさしく接してあげましょう。
隠れているときは無理に出そうとせず、安心できる場所を用意して見守ってあげたいですね。
猫によって、普段の様子に戻るまでのペースは違います。
「すぐ元通りにならないからおかしい」と考えずに様子を見てあげましょう。
数日たっても戻らないときは動物病院で相談しよう
帰宅後の変化が数日たっても続く場合は、獣医師に相談しましょう。
特に、次のような様子がある場合は注意が必要です。
このような場合は、ストレスだけでなく体調不良が隠れている可能性もあります。
「ペットホテルのあとだから疲れているだけ」と考えず、気になる変化があるときは早めに相談しましょう。
まとめ|猫のストレスを完全になくすより、負担を減らす準備をしよう
ペットホテルで猫がストレスを感じることはあります。
特に、知らない場所やにおい、他の動物の気配、飼い主と離れることが負担になる場合があります。
ただし、事前準備やホテル選び、帰宅後の見守りで、猫の負担をやわらげられる場合もあります。
大切なのは、猫の性格や体調に合わせて、無理の少ない預け方を考えることです。
キャリーに少しずつ慣れておく、ホテルの環境を確認するなど、預ける前にできることから準備しておきましょう。
帰宅後は、静かに休める環境を整えて見守ることも大切です。
不安が大きい場合や体調に変化がある場合は、ペットホテルだけに絞らず、かかりつけの動物病院にも相談しながら考えていきましょう。
あわせて読みたい🐾
-

猫をペットホテルに預けるのはかわいそう?不安を減らすために知っておきたいこと
-

老猫はペットホテルに預けられる?年齢・持病・投薬で確認したいこと


