老猫が口をガリガリするような音を出していると
「歯ぎしりみたいだけど大丈夫かな」
「口の中が痛いのかな」
「食べ方も変わってきた気がする」
と心配になりますよね。
結論からいうと、老猫が口をガリガリする場合は、歯や歯ぐき、口の中の違和感が関係していることがあります。
また、吐き気やストレスなど、口以外の不調が口を動かすしぐさとして出る場合もあります。
特に、カリカリを食べにくそうにする、よだれが増える、口臭が強くなる、口を気にする様子があるときは、早めに動物病院で相談しましょう。
この記事では、老猫が口をガリガリするような音を出すときに考えられる原因や、一緒に見ておきたい変化、受診の目安をやさしくまとめます。
目次
老猫が口をガリガリするのは違和感や痛みのサインの場合がある

老猫が口をガリガリする場合、歯や口まわりの違和感が関係している可能性があります。
一度だけなら様子を見られることもありますが、何度も続く場合は注意して見たいところです。
ここでは、まず「口をガリガリする」ときに考えたい基本を整理します。
歯ぎしりのような音に聞こえることがある
猫が口をガリガリすると、歯ぎしりのような音に聞こえる場合があります。
「ギリギリ」「ガリガリ」「カチカチ」など、飼い主さんによって表現は少し違います。
音だけでは原因を判断できませんが、口の中や顎に違和感があるときに、歯をこすり合わせるような動きが出ることがあります。
食事中だけでなく何も食べていないときに出ることもある
口をガリガリする動きは、食事中に見られることもあれば、何も食べていないときに出ることもあります。
食事中だけなら、カリカリの硬さや噛みにくさが関係しているかもしれません。
一方で、食後や休んでいるときにも出る場合は、口の中の痛みや気持ち悪さなど、食事以外の原因も考えたいところです。
老猫の口のトラブルは見逃しやすい
猫は口の痛みや違和感があっても、普段通りに見えることが少なくありません。
特に老猫の場合、食べ方の変化が少しずつ出ることもあり、年齢による変化として見過ごしてしまうケースもあります。
老猫が口をガリガリするときに考えられる原因

老猫が口をガリガリするしぐさには、いくつかの原因が考えられます。
歯や歯ぐきだけでなく、顎の違和感や吐き気などが関係する場合もあります。
ここでは、考えられる原因をひとつずつ見ていきます。
歯や歯ぐきに痛みがある
口をガリガリする原因として、まず考えたいのは歯や歯ぐきの痛みです。
歯がぐらつく、歯ぐきが腫れる、噛むと痛いなどの変化があると、食事中に口を気にする様子が出る場合があります。
歯周病や歯の吸収病変など口のトラブルがある
老猫の場合、歯周病や歯の吸収病変など、口のトラブルが関係しているケースもあります。
歯の吸収病変は、歯が少しずつ壊れていく病気で、強い痛みを伴う場合があります。
見た目だけではわかりにくいこともあり、診察や検査で初めてわかることもあります。
口内炎や口の中の傷が気になっている
口内炎や口の中に傷があると、猫が口元を気にすることがあります。
食べ物が当たって痛みを感じたり、口を動かすたびに違和感が出たりする場合もあります。
顎や噛み合わせに違和感がある
口を動かすときの顎の違和感や、噛み合わせの変化が関係している場合もあります。
口を開け閉めするときに音がする、噛む位置がいつもと違う、食べ物をうまく噛めないように見えるなどの変化です。
老猫の場合は筋力や関節の変化も重なり、食べる動きに負担がかかることがあります。
吐き気が関係している場合もある
口をガリガリする動きは、口の中だけでなく、吐き気が関係している場合もあります。
猫は気持ち悪いときに、口をくちゃくちゃ動かしたり、よだれを出したりすることがあります。
食後に口をガリガリする、吐きそうなしぐさが見られる、実際に嘔吐する場合は、胃腸の不調など体調の変化が背景にあるケースも考えられます。
ストレスや緊張で口を動かすこともある
緊張しているときや落ち着かないときに口を動かす猫もいます。
動物病院に行ったあと、来客があったあと、環境が変わったあとなどに一時的に見られることがあります。
こんな様子があるときは口のトラブルに注意
老猫が口をガリガリするときは、音だけでなく、食べ方や行動の変化も一緒に見ることが大切です。
猫は口の痛みをわかりやすく出さないことが多いため、普段との違いが手がかりになります。
ここでは、あわせて見ておきたい変化をまとめます。
カリカリを食べにくそうにする
老猫が口をガリガリする場合、カリカリを食べにくそうにしていないか見ておきましょう。
硬い粒を噛むときに痛みや違和感があると、食べ方が変わる場合があります。
たとえば、次のような様子です。
カリカリを食べにくそうにする様子がある場合は、口や歯の状態も一緒に考えたいところです。
🐾 老猫がカリカリを食べにくそうにする理由は、こちらでもくわしくまとめています。
▶︎ 老猫がカリカリを食べにくそうにする理由と見直しポイント
食べるのが遅くなった・途中でやめる
以前より食べるのが遅くなった場合も、口まわりの変化が関係しているケースがあります。
食べる量は大きく変わっていなくても、時間がかかるようになることがあります。
一粒ずつゆっくり食べる、途中で何度も休む、少し食べて離れるといった様子が見られる場合は、噛む動きに負担がかかっているのかもしれません。
「年を取ったからゆっくりになった」と思うだけでなく、口の中の違和感も考えてみましょう。
ごはんを口からこぼす
ごはんを口からこぼす様子も、口のトラブルのサインになる場合があります。
カリカリをうまく噛めない、口の中で動かしにくい、痛い側を避けて食べているなどの可能性があります。
こぼす量が増えた、食器の周りに粒が散らばるようになった、食べながら顔を傾けるように見える場合は注意して見たいところです。
よだれや口臭が気になる
よだれや口臭が気になる場合も、口の中のトラブルが関係していることがあります。
口内炎、歯ぐきの炎症、歯の痛みなどがあると、よだれが増えたり口臭が強くなったりする場合があります。
口を前足で気にする・顔をこする
口や顔を前足で気にする様子が増えた場合も、注意して見たい変化です。
口の中が痛い、違和感がある、歯に何かが当たって気になるなどの可能性があります。
顔を床や家具にこすりつける、口元を何度もなめる、前足で口まわりを触ろうとするなどの様子が見られることもあります。
自宅で確認しておきたいこと

老猫が口をガリガリするときは、無理に口の中を見ようとせず、まずは様子を記録しておくとよいでしょう。
音が出るタイミングや食べ方の変化を残しておくと、動物病院で相談しやすくなります。
ここでは、自宅で確認しておきたいポイントを整理します。
口をガリガリするタイミングを確認する
口をガリガリする様子があるときは、どのタイミングで出るのかを見ておきましょう。
食事中なのか、食後なのか、何も食べていないときなのかによって、考えられる原因が変わります。
たとえば、次のように分けて見ると整理しやすくなります。
食事中に多い場合は、噛みにくさや口の痛みが関係しているかもしれません。
食後や休んでいるときにも出る場合は、口の違和感や吐き気など、別の原因も考えたいところです。
気づいたときに、日付や時間、前後の様子を簡単にメモしておくとよいでしょう。
食べ方や食べる量を記録する
口をガリガリする様子があるときは、食べ方や食べる量も記録しておきましょう。
どのフードを食べたときに出るのか、カリカリとウェットで違いがあるのかを見ると、変化に気づきやすくなります。
記録しておきたい内容は、次のようなものです。
すべてを細かく記録しようとしなくても大丈夫です。
いつもと違うと感じた点だけでも残しておくと、診察時に役立ちます。
口まわりを無理に触らない
口の中が気になると、つい確認したくなりますよね。
けれど、痛みがある猫の口を無理に開けようとすると、強く嫌がったり噛まれたりすることがあります。
また、老猫の場合は、強いストレスになることもあります。
口臭やよだれ、食べ方の変化など、外から見てわかる範囲で確認しましょう。
口の中をくわしく見る必要がある場合は、動物病院で診てもらう方が安心です。
可能なら動画を撮っておく
口をガリガリする様子は、動画に残しておくと相談しやすくなります。
音や動きは、言葉だけでは伝えにくいことがあります。
動画があると、獣医師に「どのような音か」「どのタイミングで出るのか」を見てもらいやすくなります。
撮影するときは、猫に近づきすぎず、普段通りの様子をそっと撮る程度で大丈夫です。
無理に再現させる必要はありません。
早めに動物病院で相談したいケース

口をガリガリする様子が続く場合は、早めに動物病院で相談したいところです。
特に食べにくさやよだれ、口臭、元気の低下がある場合は、口の痛みや体調不良が隠れていることもあります。
ここでは、受診を考えたい目安をまとめます。
ガリガリする音が何度も続く
一度だけではなく、何度も口をガリガリする場合は相談を考えましょう。
食事のたびに出る、日をまたいで続く、何もしていないときにも出る場合は、口の中や体調の変化が関係しているかもしれません。
音が出る回数が増えている場合も注意して見ておきたい変化です。
カリカリを食べられない・食べにくそうにする
カリカリを食べられない、食べにくそうにする場合は、口の痛みが関係していることがあります。
硬い粒を噛むと痛い、歯が当たると違和感があるなどの理由で、食事を避ける場合があります。
ウェットフードなら食べるのに、カリカリだけ避ける場合もあります。
よだれ・出血・強い口臭がある
よだれ、出血、強い口臭がある場合は、口の中に炎症や痛みがある可能性があります。
よだれが増えた、血が混じる、口の周りが汚れている、急に口臭が強くなった場合は注意が必要です。
見た目では小さな変化に見えても、猫にとっては強い不快感につながっていることがあります。
口を触られるのを強く嫌がる
以前は口まわりを触られても平気だった猫が、急に嫌がるようになった場合も注意して見たい変化です。
痛みや違和感があると、顔や口を触られることを避ける場合があります。
食欲や元気が落ちている
食欲や元気が落ちている場合は、口の問題だけでなく全身の体調も含めて考える必要があります。
食べる量が減った、好きなものにも反応しない、動きが少なくなった、寝ている時間が増えたなどの変化がある場合は注意が必要です。
吐き気や嘔吐がある
口をガリガリする様子に加えて、吐き気や嘔吐がある場合も注意が必要です。
気持ち悪さから口を動かしたり、よだれが出たりすることがあります。
口の音だけでなく、体全体の様子を見ることが大切です。
動物病院で相談するときに伝えたいこと
動物病院で相談するときは、口をガリガリする様子だけでなく、食事や普段の変化も伝えると診察の参考になります。
老猫の場合は、口の問題と体調の変化が重なることもあるためです。
ここでは、受診前にまとめておきたい内容を紹介します。
いつから音がするのか
まず伝えたいのは、いつから口をガリガリするようになったかです。
急に始まったのか、少しずつ増えてきたのかも大切な情報です。
数日前からなのか、もっと前から少しずつ出ていたのかを思い出してみましょう。
正確な日付がわからなくても、「ここ数日」「1週間くらい前から」などで大丈夫です。
どんな場面で口をガリガリするのか
どんな場面で音が出るのかも伝えておきましょう。
食事中、食後、休んでいるとき、緊張したあとなど、タイミングによって考えるポイントが変わります。
カリカリを食べたときだけなのか、ウェットフードでも出るのかも見ておくとよいでしょう。
動画がある場合は、診察時に見てもらうと伝わりやすくなります。
食べ方や食欲の変化
食べ方や食欲の変化も大切です。
たとえば、次のような内容を伝えられると相談しやすくなります。
食べている量が変わらなくても、食べ方が変わっている場合があります。
普段との違いを中心に伝えましょう。
よだれ・口臭・出血の有無
よだれや口臭、出血の有無も伝えておきたい内容です。
口の中を直接見られなくても、外から気づける変化があります。
口の周りが濡れている、よだれに血が混じる、口臭が強くなった、食器や寝床に血のような跡があるなどです。
こうした変化がある場合は、いつから気づいたかも一緒に伝えましょう。
最近の体調や通院歴
老猫の場合は、最近の体調や通院歴も伝えておくと安心です。
持病がある、薬を使っている、最近食欲が落ちた、体重が変わったなどの情報は、診察の参考になります。
口の問題だけでなく、吐き気や体調不良が関係している場合もあるためです。
最近の検査結果や薬の名前がわかる場合は、メモや写真で持っていくと確認しやすくなります。
まとめ|老猫が口をガリガリするときは食べ方と口まわりの変化を見よう
老猫が口をガリガリする場合、歯や歯ぐき、口の中、顎の違和感などが関係していることがあります。
また、吐き気や緊張など、口以外の不調が口を動かすしぐさとして出るケースもあります。
一時的な音だけで判断するのではなく、食べ方やよだれ、口臭、元気の変化も一緒に見ておきましょう。
特に、カリカリを食べにくそうにする、食べる量が減る、口を気にする様子がある場合は、早めに動物病院で相談してください。
「年齢のせいかな」と流さず、口まわりの小さな変化に気づいてあげることが大切です。
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