シニア猫との暮らしでは、若い頃には気にならなかった小さな段差や家具のぐらつきが、負担につながる場合があります。
「高い場所へ前ほど登らなくなった」
「家具から降りるときの様子が少し心配」
このような変化に気づくと、どのような家具を選べばよいのか迷いますよね。
シニア猫が使う家具は、見た目だけでなく、段差の高さや安定性、足元の滑りにくさまで確認することがポイントです。
人が使う本棚や収納家具でも、選び方や置き方によっては、猫の移動場所や休憩場所として活用できます。
この記事では、シニア猫にやさしい家具の選び方と、今ある家具を見直すときのポイントを解説します。
シニア猫が使う家具を選ぶときのポイント
シニア猫が使う家具は、無理なく移動でき、体を預けたときにも安定していることがポイントです。
年齢や体の状態によって使いやすい高さは異なるため、今の動きに合わせて選ぶ必要があります。
ここからは、家具を確認するときのポイントを順番に見ていきます。

一段ごとが高すぎない家具を選ぶ
シニア猫が使う家具は、一段ごとが高すぎないものを選びましょう。
高低差が大きい家具は、上るときだけでなく、降りるときにも体に負担がかかる場合があります。
一度のジャンプで大きく移動する形より、途中で足を置いたり休んだりできる形が安心です。
家具を選ぶときは、その子が普段どのくらいの高さなら無理なく上っているかを確認してみてください。
本棚や収納棚を猫の移動場所として使う場合も、棚板同士の高さや周囲の家具とのつながりを確認しましょう。
体を預けてもぐらつきにくい家具を選ぶ
シニア猫が乗る家具は、体を預けたり飛び乗ったりしても、ぐらつきにくいことが重要です。
見た目では安定しているように見えても、家具の幅が狭かったり接地面が小さかったりすると、猫が動いたときに揺れる場合があります。
家具の重さだけでなく、床との接地面や壁への固定方法も確認しておきましょう。
背の高い本棚や収納棚を使う場合は、猫の安全だけでなく、家具の転倒を防ぐ対策も必要です。
🐾 キャットタワーもシニア猫の移動や居場所を支える家具のひとつです。
高さや見た目だけで選ぶと、ぐらつきや段差が理由で使わなくなる場合があります。
キャットタワー選びで確認したいポイントはこちらでまとめています。
足元が滑りにくい表面を選ぶ
家具を見るときは、素材だけで判断せず、猫が歩いたときに足を滑らせにくいかを確認しましょう。
表面がつるつるした家具は、上るときや方向を変えるときに足を滑らせる場合があります。
同じ木製家具でも、塗装や表面加工によって滑りやすさは異なります。
猫が体を置ける広さがあるか確認する
家具の棚板や天板を猫の居場所として使う場合は、体を安定して置ける広さが必要です。
幅や奥行きが足りない場所では、寝返りを打ったときや向きを変えたときに落下する心配があります。
猫が伏せたり丸くなったりしたときに、体が家具から大きくはみ出さないかを確認しましょう。
シニア猫は同じ場所で長く休むこともあるため、落ち着いて過ごせる広さを確保すると安心です。
🐾 キャットタワーを新しく購入するか、今あるものを使い続けるか迷う場合もありますよね。
シニア猫とキャットタワーの考え方や見直しのポイントはこちらでまとめています。
▶︎ シニア猫とキャットタワーの考え方|選び方と見直しのヒントまとめ
今ある家具もシニア猫に合わせて見直そう
家具をすべて買い替えなくても、置き方や周囲の環境を整えることで使いやすくなる場合があります。
ただし、無理に今までと同じ場所へ上らせるのではなく、現在の動きに合わせて見直すことがポイントです。
ここでは、今ある家具を確認するときの考え方を見ていきます。

家具までの動線を確認する
猫がよく使う家具だけを見るのではなく、そこへ向かうまでの動線も確認しましょう。
ソファから棚、棚から窓辺というように、いくつかの家具を移動に使っている猫もいます。
家具同士の間が離れていたり、途中に大きな段差があったりすると、以前より移動しにくくなる場合があります。
低い台やステップを追加し、一度に大きくジャンプしなくても移動できるように整える方法があります。
滑り止めや転落対策を取り入れる
今ある家具の表面が滑りやすい場合は、滑り止めマットやカーペットを追加する方法があります。
棚板や家具の端から落ちる心配がある場合は、棚板の上に置いている物の配置を見直したり、猫が休めるスペースを広く確保したりするとよいでしょう。
また、家具の周囲に厚みのあるマットを敷くことも、万が一の着地への備えになります。
マットを敷く場合は、ずれたりめくれたりしないよう、しっかり固定しましょう。
使わなくなった家具へ無理に上らせない
長く使っていた家具でも、年齢とともに上らなくなることがあります。
以前のように上らなくなっても、無理に上らせる必要はありません。
低い場所に新しい休憩場所を用意したり、よく過ごす場所へベッドを移したりする方法もあります。
その子の動きを見ながら、今過ごしやすい場所を優先しましょう。
猫と人が一緒に使える家具を選ぶ方法もある
本棚や収納家具を新しく購入するなら、人が使うだけでなく、猫の移動場所や居場所として使えるものを選ぶ方法もあります。
猫向けの段差や休憩場所が設けられた家具なら、キャットタワーを単独で置きにくい部屋にも取り入れやすいでしょう。
ここでは、猫と人が一緒に使える家具を選ぶときの考え方を見ていきます。
人の収納と猫の居場所を兼ねた家具
猫向け家具には、収納棚や本棚として使いながら、猫が上ったり休んだりできるものもあります。
人用と猫用の家具を別々に置かなくてよいため、設置場所が限られる部屋でも検討しやすい方法です。
ただし、猫が使える形というだけでなく、段差や安定性、棚板の広さも確認しましょう。
シニア猫が使う場合は、今の動きに合った高さかを見ることがポイントです。
🐾 猫と人が一緒に使える木製家具を探している方には、「猫のための木工所」という選択肢もあります。
収納付きの猫家具や商品の特徴については、こちらでくわしく紹介しています。
まとめ|シニア猫の動きに合った家具を選ぼう
シニア猫が使う家具を選ぶときは、見た目だけでなく、今の動きに合っているかを確認することがポイントです。
家具を新しく購入する場合も、今ある家具を見直す場合も、次の点を確認しましょう。
- 一段ごとが高すぎないか
- 体を預けてもぐらつきにくいか
- 表面が滑りにくいか
- 猫が体を置ける広さがあるか
- 家具まで無理なく移動できるか
年齢を重ねても、猫が必ず高い場所を必要とするとは限りません。
以前使っていた家具へ上らなくなった場合は、低い場所へ休憩場所を移す方法もあります。
その子の動きや過ごし方を見ながら、無理なく使える環境を整えていきましょう。
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参考資料
- 環境省|家庭動物等の飼養及び保管に関する基準(PDF)
- International Cat Care(iCatCare)|Cat Caregiver Guide: Home Modifications(猫が暮らしやすい住まいづくりガイド)
- Cornell Feline Health Center|Special Needs of the Senior Cat(シニア猫の暮らしで気をつけたいこと)
- Feline Veterinary Medical Association(FelineVMA)|2021 AAFP Feline Senior Care Guidelines(2021年 シニア猫ケアガイドライン)


