猫を車に乗せたとき、ずっと鳴き続けると
「不安なのかな」
「このまま移動して大丈夫?」
と心配になりますよね。
猫が車の中で鳴くのは、慣れない音や揺れ、キャリーへの不安などが関係していることがあります。
鳴いている理由を考えながら、落ち着ける環境を整えることが大切です。
この記事では、猫を車に乗せると鳴く理由や、移動中にできる工夫、普段からできる慣らし方を紹介します。
目次
猫を車に乗せると鳴くのは珍しくない
猫が車の中で鳴く理由は、不安や緊張、車の揺れなどさまざまです。
鳴き方や反応にはその子によって違いがあります。
ここでは、車の中で鳴く主な理由を見ていきましょう。

初めての場所や音に不安を感じている
猫は、環境の変化に敏感な動物です。
車の中には、自宅とは異なる音やにおいがあります。
エンジン音や外から聞こえるクラクションなど、慣れない音に驚くこともあります。
また、窓の外の景色が次々と変わることも、猫にとっては慣れない刺激です。
何が起きているのかわからず、不安な気持ちを鳴き声で表している場合があります。
車の揺れや振動に戸惑っている
車が走り出すと、キャリーの中にも揺れや振動が伝わります。
発進や停止、カーブなどで体が動くと、猫は落ち着いて姿勢を保てません。
自分では予測できない動きが続くため、戸惑って鳴く場合もあります。
特に、車に乗る機会が少ない猫は、揺れに慣れるまで時間がかかることがあります。
キャリーに慣れていない
キャリーに入ること自体が苦手で鳴いている猫もいます。
普段はキャリーをしまっていて、通院のときだけ出しているご家庭も多いでしょう。
その場合、猫がキャリーを「病院へ行くときに入るもの」と覚えていることがあります。
キャリーに入れられた時点で緊張し、車が動き出す前から鳴き続ける猫もいます。
🐾 車移動によるストレスが気になる方は、こちらも参考にしてみてください。
▶︎ 猫の移動はストレス?通院・引っ越し・帰省で気をつけたいこと
飼い主の姿が見えず不安になっている
キャリーの置き方によっては、猫から飼い主の姿が見えないことがあります。
慣れない場所でひとりになったように感じ、飼い主を探すように鳴く猫もいます。
一方で、外の景色や人の動きが見えない方が落ち着く猫もいます。
飼い主の姿が見えることで安心するかどうかは、その子によって異なります。
車酔いや体調の変化が関係していることもある
鳴く理由は、不安や緊張だけとは限りません。
車の揺れで酔って気分が悪くなったり、もともとの体調不良によって落ち着かなくなったりすることもあります。
車酔いでは、よだれや嘔吐、ぐったりした様子などが一緒に見られる場合があります。
特にシニア猫は、若い頃よりも環境の変化が負担になることがあります。
🐾 車酔いの症状や対策については、こちらでくわしく解説しています。
猫が車の中で鳴き続けるときの対処法
車の中で猫が鳴き続けても、すぐに鳴きやませるのは難しいものです。
無理に静かにさせようとせず、猫が落ち着きやすい環境を整えましょう。
ここでは、移動中にできる対処法を紹介します。

キャリーを安全に固定する
キャリーが座席の上で動くと、猫はさらに不安を感じることがあります。
キャリーは車内で大きく動かないよう、メーカーの使用方法に従ってしっかり固定しましょう。
キャリーを安定させることで、猫に伝わる揺れを少なくできます。
キャリーの中を落ち着ける環境にする
キャリーの中には、猫が普段使っている敷物や毛布を入れておくとよいでしょう。
自宅のにおいがついたものがあると、慣れない車内でも安心材料になります。
ただし、厚手の毛布を入れると、暑くなることがあります。
季節や車内温度に合わせて調整してください。
周囲の景色に反応して鳴く場合は、通気口をふさがないよう注意しながら、キャリーの一部を布で覆う方法もあります。
車内の温度や音を調整する
車内が暑すぎたり寒すぎたりすると、猫が落ち着かなくなることがあります。
出発前に車内の温度を整え、エアコンの風がキャリーへ直接当たらないようにしましょう。
また、音楽やラジオの音にも注意が必要です。
大きな音は、猫の不安を強める原因になります。
急発進や急ブレーキを避け、できるだけ静かに運転することも大切です。
落ち着いて見守る
飼い主の声を聞くことで、少し落ち着く猫もいます。
鳴くたびに大きな声で反応するのではなく、普段と同じ調子でやさしく声をかけましょう。
飼い主が焦ったり、何度もキャリーをのぞき込んだりすると、猫がいつもと違う様子を感じ取ることがあります。
運転に集中しながら、ときどき静かに声をかける程度で十分です。

我が家の猫も、車に乗るとよく鳴きます。
何度も声をかけるとかえって鳴くので、必要以上に構わず、普段どおりにする方が合っているようです。
むやみにキャリーから出さない
猫がずっと鳴いていると、抱っこして落ち着かせたくなるかもしれません。
しかし、走行中にキャリーから出すと、運転席の足元へ移動したり、ドアを開けたときに逃げたりする危険があります。
猫が鳴いていても、移動中はキャリーから出してはいけません。
様子を確認する必要がある場合は、安全な場所に停車してから行いましょう。
車に慣れてもらうために普段からできること
今後も車移動の予定がある場合は、普段から少しずつ車に慣れてもらうこともひとつの方法です。
いきなり長時間乗せるのではなく、猫の様子を見ながら段階を踏むことが大切です。
ここでは、移動の前からできる工夫を紹介します。

キャリーを普段から出しておく
キャリーを普段から部屋に置き、自由に出入りできるようにすると、移動のときも落ち着きやすくなります。
中にいつも使っている敷物を敷いたり、おやつを置いたりすると、キャリーに入るきっかけになります。
すぐに入らなくても、無理に入らせる必要はありません。
まずは、キャリーが身近にある状態に慣れてもらいましょう。
停車した車の中から慣らす
キャリーに慣れてきたら、停車した車の中で短時間過ごす方法もあります。
最初はエンジンをかけず、数分ほど車内にいるだけでも構いません。
落ち着いていられたら、次はエンジンをかけて音や振動を経験させます。
暑い日や寒い日は、停車中の車内温度が変化しやすいため注意してください。
短い距離から練習する
停車した車に慣れたら、次は家の周辺を短時間走ってみましょう。
最初から目的地までの距離を走ろうとせず、数分程度の短い移動から始めるとよいでしょう。
鳴かずに乗れることを目標にする必要はありません。
強く怖がっていないか、体調に変化がないかを見ながら、少しずつ経験を重ねましょう。
猫によっては、何度乗っても鳴くことがあります。
無理に慣れさせようとせず、その子のペースに合わせることが大切です。
移動後は静かな場所で休ませる
車から降りたあとは、猫が落ち着ける場所でゆっくり休ませます。
帰宅後すぐに構いすぎず、水やトイレを用意して静かに見守りましょう。
移動後に安心して休める経験を重ねることで、車移動への印象が少しずつ変わる場合があります。
こんな様子が見られるときは獣医師に相談しましょう
車の中で鳴いていても、移動後に普段どおりの様子へ戻るなら、緊張や不安が関係していた可能性があります。
ただし、走行中や到着後に鳴き声以外の変化が見られる場合は、体調にも注意が必要です。
次のような様子があるときは、獣医師に相談しましょう。

特に、口を開けた呼吸や強いぐったり感が見られる場合は、そのまま走り続けず、安全な場所に停車して猫の様子を確認してください。
通院の途中であれば、到着前に動物病院へ連絡し、現在の状態を伝えておくとよいでしょう。
まとめ|猫が車で鳴くときは落ち着ける環境を整えよう
猫を車に乗せると鳴くのは、慣れない音や揺れ、キャリーへの不安などが関係していることがあります。
移動中はキャリーを安全に固定し、車内の温度や音に気を配りましょう。
走行中に猫をキャリーから出さないことも大切です。
今後も車に乗る予定がある場合は、キャリーや車内に少しずつ慣れてもらう方法もあります。
猫の様子を見ながら、その子に合った方法で無理のない車移動をしていきましょう。


