キャットタワーを置いたのに、なぜか登らない。
そんな様子を見ると
「気に入らなかったのかな」
「せっかく用意したのに…」
と、少し気持ちが沈んでしまいますよね。
特にシニア猫の場合、若い頃は使っていたのに急に登らなくなったというケースも少なくありません。
キャットタワーに登らない行動には、はっきりとした理由があることがほとんどです。
それはわがままでも、運動不足でもありません。
年齢による体の変化、高さや揺れへの不安、家の環境や猫ちゃんの性格。
いくつかの要素が重なって、今は使わないという選択をしているだけということも多いのです。
この記事では、キャットタワーに登らない理由を7つの視点から整理しながら、シニア猫と暮らす中でどこを見直せばいいのかをお伝えします。
登らない=失敗
と決めつける前に、今の猫ちゃんの気持ちを知るヒントとして読み進めていただけたらうれしいです。
目次
キャットタワーに登らない背景|年齢による体の変化

キャットタワーに登らなくなった理由としてまず考えたいのが、年齢による体の変化です。
シニア期に入ると、見た目は元気そうでも足腰や関節に少しずつ負担がかかるようになります。
若い頃のように勢いだけでジャンプすることが難しくなってくるのです。
そのため、以前は当たり前に使っていたキャットタワーでも
「今の体には合わない」
と感じるようになることがあります。
登らない行動は、怠けているわけでも興味を失ったわけでもありません。
今の体を守るための自然な判断であることがほとんどです。
見た目は元気でも、体への負担は少しずつ増えている
シニア猫の変化は、急に分かりやすく現れるものばかりではありません。
歩き方や走り方がほんの少しゆっくりになる。
ジャンプの前にためらうような仕草が増える。
こうした小さな変化が積み重なり、高い場所への動きを自然と避けるようになることがあります。
飼い主さんから見ると
「まだ登れそう」
と感じる高さでも、猫ちゃん自身は
「無理しない方がいい」
と判断しているのかもしれません。
登らなくなったのは衰えではなく、体を守る行動
キャットタワーに登らなくなった姿を見ると、老いを感じてしまい少し切なくなることもありますよね。
ですが、登らない選択は体力が落ちた証拠というよりも、危険を避けるための行動と考える方が自然です。
シニア猫は、自分の体の状態をよく分かっています。
無理をしてケガをするよりも、安全に過ごせる場所を選ぶ。
それは長く穏やかに暮らすための賢い選択です。
キャットタワーに登らないときは
「どうしたんだろう?」
と心配する前に、今の体に合った行動をしているのだと受け止めてあげることが大切です。
キャットタワーに登らない背景|高さや構造が合っていない

キャットタワーに登らない理由として次に考えたいのが、高さや構造が今の猫ちゃんに合っていないという点です。
シニア期に入ると、高いジャンプや体をひねる動きに少しずつ無理が出てきます。
そのため、若い猫ちゃん向けにつくられたキャットタワーが、今の体には合わなくなっている場合もあります。
見た目では問題なさそうでも、猫ちゃんの視点では
「登りにくい」
「途中で休めない」
「降りるのが怖い」
と感じていることも少なくありません。
また、キャットタワーに登らないのは高さそのものの問題ではなく、その構造が体に合っていないというサインである場合も多いようです。
高すぎるキャットタワーは、途中で引き返したくなることがある
高さのあるキャットタワーを置けば、運動量が増えそうに思えますよね。
ですがシニア猫にとっては、一段一段の高さや登り切るまでの距離が思った以上に負担になることがあります。
途中で
「ちょっと怖い」
「思ったより大変」
と感じると、無理をせずに引き返すようになります。
それを何度か繰り返すうちに、キャットタワー自体に近づかなくなってしまうこともあります。
登らない行動は、怖さや疲れを避けるためのとても自然な判断です。
降りるときの不安が使わなくなる原因になることも
キャットタワーは、登るときよりも降りるときの方が負担になる場合があります。
高い位置から降りるには、着地の衝撃やバランスを取る力が必要です。
登れないのではなく、降りるのが怖い。
その気持ちが、キャットタワーに登らない行動として表れているのかもしれません。
キャットタワーに登らないときは、高さだけでなく、登った後どうやって降りるかまで含めて猫ちゃんの立場で見直してみることが大切です。
キャットタワーに登らない背景|揺れや不安定さ

キャットタワーに登らない理由として、意外と見落とされがちなのが揺れや不安定さです。
人が少し触っただけでは気にならない揺れでも、猫ちゃんにとっては大きな違和感になることがあります。
特にシニア猫は、体のバランスを取る力が若い頃より衰えやすく、その分足元の安定感を重視するようになります。
そのため、わずかにぐらつくだけでも
「ここは安全じゃない」
と感じてしまうことがあるのです。
キャットタワーに登らないのは気まぐれではなく、安全を確かめた上での判断である場合も少なくありません。
わずかな揺れでも猫はしっかり覚えている
猫は、一度感じた不安や怖さをとてもよく覚えています。
キャットタワーに登ったとき
こうした体験があると、次に同じ場所へ行くことをためらうようになります。
それは臆病だからではなく、危険を避けるためのごく自然な反応です。
一度でも「怖い」と感じた場所は、安全だと分かっている場所に比べて選ばれにくくなってしまいます。
高齢な猫ほど安定感を重視するようになる
シニア期に入ると、ジャンプ力だけでなく、着地時の安定感や踏ん張る力にも変化が出てきます。
そのため
こうした構造のキャットタワーは、安心して使える場所として認識されにくくなります。
登らない行動=そのキャットタワーが今の自分には合わないと猫ちゃんが判断した結果です。
キャットタワーに登らないときは、猫ちゃんの気持ちを尊重しながら、揺れや安定感をあらためて見直してみることが大切です。
キャットタワーに登らない背景|猫の性格によるもの

キャットタワーに登らない理由には、体や環境だけでなく、猫ちゃんの性格が大きく影響していることもあります。
猫にはそれぞれ、好みや行動の傾向があります。
高い場所が大好きな子もいれば、低くて落ち着ける場所を好む子もいます。
その違いはしつけや慣れの問題ではなく、生まれ持った性格やこれまでの経験によるものです。
シニア期に入ると、若い頃の性格に加えて慎重さが強く出ることもあります。
その結果、キャットタワーに登らないという行動がよりはっきり表れることがあるのです。
高い場所が好きな猫、苦手な猫がいるのは自然なこと
「猫は高いところが好き」
という話はよく耳にしますが、実際すべての猫ちゃんが同じというわけではありません。
高い場所に登って周囲を見渡すのが好きな子もいれば、視界が低くても安心できる場所で過ごす方が落ち着く子もいます。
特にシニア猫は、刺激よりも安心感を優先するようになる傾向があります。
そのため、高さのあるキャットタワーよりも、いつも使っている家具や慣れた場所を選ぶようになるというのはとても自然な行動だと言えます。
慎重な性格の猫ほど慣れるのに時間がかかる
慎重な性格の猫ちゃんは、新しい物や環境に慣れるまで時間がかかる傾向があります。
キャットタワーも例外ではなく、見慣れない形や独特のにおい、触ったときの感触が警戒心につながることがあります。
シニア期に入ると、この慎重さがさらに強く出ることも。
無理に慣れさせようとすると、かえって距離が広がってしまうこともあります。
登らないのは
「今はその気分じゃない 🐾」
という、猫ちゃんからのサインかもしれません。
キャットタワーに登らないときは性格の違いとして受け止め、その子なりの過ごし方を大切にしてあげることが重要です。
キャットタワーに登らない背景|家の環境が影響している場合も

キャットタワーに登らない理由として意外と見落とされがちなのが、家の環境そのものです。
猫は、自分が暮らしている空間の中で
「どこが安心できるか?」
「どこを使えば満足できるか?」
を、日々判断しながら過ごしています。
そのため、すでに上下運動ができる環境が整っている家では、キャットタワーに登らなくても猫ちゃん自身は満足していることがあります。
登らない行動は、環境が足りていないサインではなく、すでに足りているというサインである可能性もあるのです。
二階建てや階段がある家では、上下運動が自然にできている
二階建ての家や階段のある住まいでは、猫は日常的に上下の動きをしています。
階段を上り下りしたり、一階と二階を行き来したりするだけでも体をしっかり使っています。
こうした環境では、あらためてキャットタワーを使わなくても運動量が不足していないというケースも少なくありません。
そのため、キャットタワーに登らないからといって運動不足だと決めつける必要はないのです。
猫ちゃんは、自分に合った動線をすでに見つけているのかもしれません。
家具や押し入れがキャットタワーの代わりになっている場合も
家の中を見渡してみると、猫ちゃんが好む場所は意外とたくさんあります。
安定した家具の上。
少し開けた押し入れ。
見慣れた棚の一角。
こうした場所は、揺れが少なく広さもあり、猫ちゃんが安心して過ごせる条件がそろっています。
キャットタワーに登らない一方で、別の場所でくつろいでいるのであれば、それは「代わりの居場所」を自分で選んでいるということです。
キャットタワーに登らないときは、使っていないことだけを見るのではなく、どこで過ごしているかにも目を向けてみてください。
そこに今の猫ちゃんに合った暮らし方のヒントがきっと隠れています。
キャットタワーに登らない背景|安全面に不安がある

キャットタワーに登らない理由として、もうひとつ見逃せないのが安全面への不安です。
見た目には問題なさそうでも、猫ちゃんにとっては
「ここは安心できない」
と感じる要素が存在することがあります。
特にシニア猫は、若い頃よりもケガのリスクを本能的に避けるようになります。
そのため、少しの不安があるだけで使わないという判断をすることも。
キャットタワーに登らないのは怖がりになったからではなく、危険を回避するための行動である場合も多いです。
滑りやすさや段差が不安につながることがある
キャットタワーの素材や形状によっては、足を置いたときに滑りやすく感じることがあります。
また、ステップの幅が狭かったり段差が急だったりすると、踏み外す不安も大きくなります。
シニア猫は一度でもヒヤッとした経験をすると、その場所を避けるようになる傾向があります。
それは慎重すぎるのではなく、体を守るためのとても自然な反応だと言えるでしょう。
シニア猫にとって大切なのは「使ってくれるか」だけでなく「安心して使えるか」
キャットタワーを選ぶとき、どうしても
「使ってくれるかどうか」
に目が向きがちです。
ですが、シニア猫にとってはそれに加えて
「安心して使えるかどうか」
という視点がとても大切になります。
無理なく登れて、不安なく降りられる。
足元が安定していて怖さを感じにくい。
そうした条件がそろってこそ、使ってくれるという行動につながります。
キャットタワーに登らないときは
「使ってくれるかどうかだけで判断するのではなく、今の猫ちゃんが安心して過ごせる場所かどうか」
その視点を重ねて考えてみてください。
キャットタワーに登らないとき|考え方を見直すポイント

ここまで、キャットタワーに登らない理由をいくつか見てきました。
共通して言えるのは、登らない行動の多くが、猫ちゃん自身による合理的な判断だということです。
シニア猫と暮らしていると
「運動させなきゃ」
「使ってほしい」
という気持ちが先に立ってしまうこともあります。
ですが、その気持ちを少しだけ緩めて今の猫ちゃんの状態に目を向けてみると、見え方が変わってきます。
🐾 キャットタワーに登らない理由は、年齢や性格だけでなく、選び方や家の環境が影響していることもあります。
キャットタワー全体の「失敗しがちなポイント」については、別の記事で詳しくまとめています。
無理に使わせないという選択も猫想いな判断
キャットタワーに登らないからといって、無理に慣れさせたり使わせたりする必要はありません。
猫ちゃんが安心できる場所で穏やかに過ごせているのであれば、それが今の正解です。
キャットタワーを使わない選択も、猫ちゃんをよく観察したうえでの立派な判断だと言えます。
「運動させなきゃ」という思い込みを手放してみる
シニア猫にとって大切なのは、運動量の多さではなく無理のない動きと安心感です。
キャットタワーに登らないからといって、すぐに問題が起きるわけではありません。
猫ちゃんが最近、どこでどんなふうに過ごしているか。
そこに目を向けることで、キャットタワーに対する考え方も少しずつ整理されていくはずです。
登らない行動は失敗ではなく、今の暮らしに合った選択。
そう受け止めることで、猫ちゃんとの毎日もきっと今より穏やかになるでしょう。
まとめ|キャットタワーに登らないのは、今現在の猫にとって自然な選択かもしれない

キャットタワーに登らない姿を見ると
「気に入らなかったのかな?」
「用意した意味がなかったのかな?」
と、残念に思うこともありますよね。
ですが、この記事で見てきたように、キャットタワーに登らない行動には猫ちゃんなりの理由があることがほとんどです。
特にシニア猫の場合、若い頃と同じ基準で判断すると、どうしてもズレが生じやすくなります。
🐾今回の記事でお伝えした、シニア猫がキャットタワーに登らない理由は以下の7つです。
- 年齢による体の変化で無理な動きを避けている
- 高さや構造が今の体に合っていない
- 揺れや不安定さに不安を感じている
- その猫の性格として高い場所を好まない
- 家の環境ですでに上下運動が足りている
- 滑りやすさや段差など安全面が気になっている
- 無理をしない方がいいと猫自身が判断している
これらはどれも、わがままから起きるものではありません。
今の体と暮らしに合わせた、合理的な選択と言える行動です。
キャットタワーに登らないのであれば、無理に使わせる必要はありません。
「運動させなきゃ」
という気持ちを少しだけ手放して、今現在、猫ちゃんが安心して過ごせているかどうか。
そこに目を向けてみると、キャットタワーとの向き合い方も自然と整理されていくはずです。
登らない行動は失敗ではなく、今の暮らしに合った答え。
そう受け止められたとき、猫ちゃんとの毎日はきっと今より穏やかになるでしょう。
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